2015年始めました

皆さま年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。家人の実家でのんびり過ごすはずが元日うっかり京都の北野天満宮へ参拝に行ったために大雪に見舞われたり、年始早々解体工事の始まる自分の生家の片づけをしたり落ち着かない日々のラストの本日はお千代保稲荷参拝。恒例のことながら新年もあけて四日というのにこの田園地帯のど真ん中にどこから人が湧いてくるのだ。そしていつもながらの秩序のない行列。この雑多な感じが関西人である家人のテイストにマッチしているのかかなり気に入っているようで今回も家人の希望で出かけたのでした。羽島市の魚勝で昼食という我が家の定番をこなして帰宅。あとは撮り溜録画を消化です。ウィーンフィルニューイヤーコンサートのほか『中井精也のてつたび!』とか『世界入りにくい居酒屋』とかNHKか何考えているんだかよくわからない番組などなど。あ、あと情報番組とドラマが混ざったような『京都人の密かな愉しみ』なんてのもありました。ずいぶん偏ってるな。この京都の番組、洛志社大学として母校同志社がロケに使われていたのですがキャンパスがかなり変わっていたのでクラークが映らないとピンときませんでした。林遣都くんが国文学科という自分の後輩設定だったのに微妙に萌えたのですが残念ながら設定だけで国文らしいところは映らず。それより一番おもしろかったのはドラマのところではなくなぜか突然出てきた京料理のコーナー。名前は忘れてしまったのですがアナウンサー相手に料理指導する方が料理の手を止めて身振り手振りで長話をするところなどめちゃ最高でした。ちゃんと名前を覚えておくべきでした。あの人で料理番組があるのなら見たいな〜

そして新年最初に買った本は

三上延ビブリア古書堂の事件手帖6』メディアワークス文庫

でした。今回は太宰治にまつわる事件のようです。このシリーズもかなり終盤になったようですがどんな結末になるのでしょうか。そしてやっぱりドラマ化はエメリッヒが撮った『ゴジラ』のようになかったことになっているのでしょうか。

というわけでこんな感じで2015年始めました。皆さまにも幸多き一年でありますように。

雪の舞う中

朝から雪が舞っている中投票所へ。しばらくないと思いますが次回はもう少し季節を選んでもらいたいものです。
年末挨拶回りであちこち回っているので休日くらい引きこもっていたいと思いつつ昨日今日はどうだったかというと無理やり歯科検診へ連れて行かれやはり通院の必要があると言われ、選挙直前の床屋政談にいそしみ、クリスマスプレゼントを選び、ホームセンター
でもろもろ買い物をして選挙へ行くというせわしない週末でした。
夜は選挙特番のNHKと池上さんを交互に。これを大晦日にやれば紅白以上の目玉になるのにと思うのは選挙が祭りになる田舎育ちだからでしょうか。


野呂邦暢小説集成4』文遊社
坪内祐三『続酒中日記』講談社
粕谷一希内藤湖南への旅』藤原書店
久保田二郎『極楽島ただいま満員』晶文社
富士正晴『書中の天地』白川書院、『狸の電話帳』潮出版社
古山高麗雄『小さな市街図』河出書房新社
和田芳恵筑摩書房の三十年』筑摩書房、『ひとつの文壇史』新潮社、『雪女』文藝春秋

あちこちぼちぼち

あちこち行ってぼちぼち本買っています。
月の輪書林さんの目録も届きました。
今年はあと何冊買えるかな。

大岡昇平『文学の運命』講談社文芸文庫
荻原井泉水『のっぺい汁』池田書店
開高健谷沢永一向井敏『書斎のポ・ト・フ』ちくま文庫
黒川創『暗殺者たち』『京都』新潮社
後藤明生『夜更けの散歩』集英社
小島信夫『美濃』平凡社
小林勇『小閑』東京創元社
小山力也『古本屋ツアー・イン・神保町』本の雑誌社
佐藤優『外務省に告ぐ』新潮文庫
杉原四郎『旅人河上肇岩波書店
須賀敦子『塩一トンの読書』河出文庫
洲之内徹『気まぐれ美術館』『絵の中の散歩』『帰りたい風景』新潮文庫
高木功『地球の迷い方』東京創元社
坪内祐三『一九七二』文春文庫、『考える人』新潮文庫
出久根達郎『花ゆらゆら』筑摩書房
平井功『爐邊子随筆抄』盛林堂ミステリアス文庫
富士川英郎『江戸後期の詩人たち』筑摩叢書
牧野信一酒盗人』芝書店
吉村昭『ふぉん・しいほるとの娘』上下 新潮文庫
和田誠『装丁物語』白水社

金華山

台風接近がどうのこうのと心配していたらまさかの御嶽山噴火。昨日は家人に付き合って午前中金華山に登っていたのですがお昼前に下山していました。もう少し長いこと上にいたら御嶽の煙が目に入ったでしょうか。続々と入る情報に胸が痛みます。
月一で付き合うと約束していたのですが実は昨日が本年初金華山……できれば今年最後の金華山にしたいくらい絶不調でひぃひぃ言いながら家人から引き離されていました。一緒に登り始めたころはたかが300メートルちょっとの山なんてと言いながらも苦労して登る家人にエラそうに説教していたのですがもう駄目ですね。力関係が逆転しました。これからはなんだかんだと言い訳してできるだけ登るのを拒否しようと思います……って根本的な解決にならないか。

武藤康史『文学鶴亀』を読んでどうしても気になっていた夭折の歌人安藤美保をようやく購入。国文学専攻ならでは歌がやはり共感しやすいですね。折口信夫の「死者の書」は自分の中で別格の小説のひとつ。何度も読み返しているのですが今度は岩波文庫で。DVDで出てる川本喜三郎の人形アニメーションも素晴らしいですよ。中将姫の声を宮沢りえ、それから岸田今日子黒柳徹子という二大妖怪おばば(失礼!)も雰囲気たっぷり出ています。マグマ大使みたいな皇子も最高。原作と合わせてお勧めです。
その他こんな本たちも。

安藤美保『水の粒子』ながらみ書房
折口信夫『歌の話・歌の円寂する時』『死者の書・口ぶえ』『釈迢空歌集』岩波文庫
加藤周一『三題噺』ちくま文庫
清岡卓行『花の憂鬱』講談社
田中励儀編『鏡花紀行文集』岩波文庫
外村繁『濡れぞに濡れし』講談社
吉田類『酒場歳時記』生活人新書

あわただしく神保町

すっかり涼しくなりました。先週は仕事で久々に上京。わずかな時間でしたが隙をついて神保町をのぞいてきました。年に2回しか上京の機会がないのでかなり貴重な時間です。ここ最近は神保町へ行く日に限って天候が悪かったのですが今回は晴天、おかげで田村書店の均一台も久しぶり。あとは古書会館での紙魚展。ゆっくり見て回りたいところですが岐阜へ戻る時間が迫っており一回りしただけ。古書モールは時間切れとかなり端折った神保町巡りでしたがこの古書街の空気を吸えただけよかった。贅沢言えば音羽館ささま書店といった中央線沿線もまわりたいけれど出張ではなくプライベートじゃないと時間はとれません。
その他仕事の合間に寄ったブックオフで買った本も合わせて下記の通り。

東秀三『中之島編集工房ノア
植島啓司『処女神』集英社
大岡昇平富永太郎 書簡を通して見た生涯と作品』中央公論社
加藤周一『高原好日』ちくま文庫
庄野至『足立さんの古い革鞄』編集工房ノア
白崎秀雄『三渓原富太郎』新潮社
吉田健一『酒肴酒』番町書房

8月も終わるというのに

8月が終わろうとしているのに何も書いていなかったや。
京都下鴨の古本まつりや、阪神百貨店古書市にも行ったというのに。
というわけで買った本だけ書いておきます。

岡崎武志『貧乏は幸せのはじまり』ちくま文庫
加藤一雄『無名の南画家』三彩社
川本三郎『いまも、君を想う』新潮文庫
小林勇『赤い鞄』新潮社
小林泰彦『さあ、手づくりだ』ネスコ
野々上慶一『高級な友情』小沢書店
堀田善衛『スペインの沈黙』『日々の過ぎ方』ちくま文庫
米澤穂信遠まわりする雛』角川文庫
綿貫千波『蝸牛の家出』湯川書房
古山高麗雄『悪魔の囁き』番町書房
メリメ『コロンバ』高桐書院
外村繁『草筏』三島書房、『阿佐ヶ谷日記』新潮社
鈴木信太郎『虚の焦点』中央大学出版部
伊藤昭久『チリ交列伝』ちくま文庫
小林勇『惜櫟荘主人』岩波書店、『冬青庵楽事』新潮社
富士正晴『軽みの死者』編集工房ノア
四方田犬彦感情教育河出書房新社
庄野英二『スキーナ河の柳』創文社
永江嘉津弥『京の夢』燦葉出版社
惣郷正明『辞書風物誌』朝日新聞社
清岡卓行『芸術的な握手』文藝春秋
足立巻一『虹滅記』朝日新聞社、『戦死ヤアワレ』新潮社
荒俣宏『本朝幻想文学縁起』『風水先生』集英社文庫
「大阪春秋」28号
しとうきねお テディ片岡『だじゃれ笑学校』ワニの本
庄野潤三『親子の時間』夏葉社
石原信一ほか『俺たちが愛した拓郎』八曜社
伊吹和子川端康成 瞳の伝説』PHP
森平太『服従と抵抗への道 ボンへッファーの生涯』新教出版社
ピーター・フランクル『僕が日本を選んだ理由』集英社文庫

貧乏人がモロッコへ

昨日、子供の部活の応援の合間に書店で買ったちくま文庫岡崎武志さんの『貧乏は幸せのはじまり』を読もうとしたらびっくり。カバーの下から出てきたのは同じちくま文庫四方田犬彦『モロッコ流謫』でした。二冊とも手に取っていたのですが、今回のところはどちらか一冊にしようと『モロッコ流謫』を棚に戻して岡崎さんの本だけをレジに持って行って会計を済ましたはずだったのですが、どうやら逆だったようです。よく確認もせず、しかも日頃は頼まないカバーを応援の途中で傷まないようにと珍しくかけてもらったのでいざ読もうとするまで気が付かなかった。本に関する様々な失敗をしでかしておりますがこんなことはさすがに初めて。年を取ったのかな自分も。
これこそまさに貧乏人がモロッコへ。旅費は破格の文庫一冊分。
と、まあ笑ってすませているわけなのですがこうなるといつでも手に入るはずの『貧乏』のほうも急いで買わなければいけない気になるのですが今日立ち寄った新刊書店には見当たらず。余計もやもやしてしまいました。あした仕事の合間にカルコスにでも行こう。

色川武大『ぼうふら漂遊記』新潮文庫
小林紀晴『東京装置』幻冬舎
四方田犬彦『モロッコ流謫』ちくま文庫