金華山

台風接近がどうのこうのと心配していたらまさかの御嶽山噴火。昨日は家人に付き合って午前中金華山に登っていたのですがお昼前に下山していました。もう少し長いこと上にいたら御嶽の煙が目に入ったでしょうか。続々と入る情報に胸が痛みます。
月一で付き合うと約束していたのですが実は昨日が本年初金華山……できれば今年最後の金華山にしたいくらい絶不調でひぃひぃ言いながら家人から引き離されていました。一緒に登り始めたころはたかが300メートルちょっとの山なんてと言いながらも苦労して登る家人にエラそうに説教していたのですがもう駄目ですね。力関係が逆転しました。これからはなんだかんだと言い訳してできるだけ登るのを拒否しようと思います……って根本的な解決にならないか。

武藤康史『文学鶴亀』を読んでどうしても気になっていた夭折の歌人安藤美保をようやく購入。国文学専攻ならでは歌がやはり共感しやすいですね。折口信夫の「死者の書」は自分の中で別格の小説のひとつ。何度も読み返しているのですが今度は岩波文庫で。DVDで出てる川本喜三郎の人形アニメーションも素晴らしいですよ。中将姫の声を宮沢りえ、それから岸田今日子黒柳徹子という二大妖怪おばば(失礼!)も雰囲気たっぷり出ています。マグマ大使みたいな皇子も最高。原作と合わせてお勧めです。
その他こんな本たちも。

安藤美保『水の粒子』ながらみ書房
折口信夫『歌の話・歌の円寂する時』『死者の書・口ぶえ』『釈迢空歌集』岩波文庫
加藤周一『三題噺』ちくま文庫
清岡卓行『花の憂鬱』講談社
田中励儀編『鏡花紀行文集』岩波文庫
外村繁『濡れぞに濡れし』講談社
吉田類『酒場歳時記』生活人新書