円とは限らない

昨日は営業会議と社のキャッチコピーの選考と忘年会。営業成績が落ちていくたびに新しく事務所ができるマレーシア行が近づいてくる恐怖を感じる今日この頃ですがどうなることやら。貧乏くじはひきたくないのですが上の方々の思惑が透けて見えるので何とか逃れる方法を立案中。
キャッチコピーは応募作30ちょっとのうち半数はどこかで聞いたことがあるということで落選、残ったものの3分の1はキャッチコピーだって言ってあるのにものすごく長い又は言葉としておかしい、というわけで何とか無理やり10作選んであとは社員投票で決定する手はずになりました。ただし選考委員5人中4人の作品が最終候補に残っているという有様に……賞金10万に目がくらんだ若手中堅に選ばせたほうが悪い、ということで。ええ、もちろん自分のも残してあります。どうせ投票数は伸びないと思いますが。あと賞金が本当に円なのかちょっと疑問ではあります。ウォンとかリンギットの可能性もなきにあらず。
忘年会はまあ普通にすませました。来年は荒れるだろうけど……

又吉直樹『第2図書係補佐』幻冬舎よしもと文庫

芸人さんだそうですがこの方実はテレビで見たことがありません。ただ、数年前の神保町の古本祭りの冊子に(現物を調べたら2007年の「神保町が好きだ!」創刊号)古本好きとしてアンケートに答えているので何となく印象に残っていました。あまり芸人と古本の組合せが自分の中で馴染まないんですよね。神保町花月があるおかげで三省堂本店前のけやき広場の喫煙コーナーでたむろっている姿とかドトールコーヒーで先輩芸人が後輩にM-1出場するからネタをよこせって脅迫している場面とかは見たことあるのですが(笑)本を読んでいるところは見たことありませんから。あ、ジミー大西東京堂で店員に問合せているところは見たことありますから一概には言えませんね。
解説や批評ではないと自分でことわっていますが確かにその通り。本を通して自分を語る体で本に対する愛情が十分に伝わってきます。児玉清さんと同じで実生活で欠けているパーツを何とか埋めようという切実感みたいなものも。つまりは自分と同じ人種なんだなと。この人の書くものをもっと読みたいという気分にさせました。