自分らしさを発揮して俗人に苦笑される元作家と現役作家

なんか年配の文化人の方が亡くなると必ず「親友だった」とおっしゃる都知事さんがおられるようですがご本人がお亡くなりになられた際には「親友だった」と誰かおっしゃってくれるのかなと疑問に思う今日この頃です。いや政治家の方は言ってくれるでしょうがね。選挙が近ければ……。「死せる慎太郎、生ける××を当選させる」なんてことになるでしょうから。その時がいつになるのかはわかりませんけど。

ニコライ関係の本を読む中で正教会について調べているとギリシャのアトスというところがカソリックにおけるバチカンみたいな場所でいくつかの修道院が集まっていることを知り何か手軽な書物がないかと思って購入したのが村上春樹の本。

村上春樹『雨天炎天』新潮文庫

手軽すぎました。値段だけじゃなく中身も。単に行って歩いただけという感じです。らしいと言えば彼らしいですけどね。これだったらいとうせいこうみうらじゅんの『見仏記』シリーズのほうがはるかに面白いはず、ということで『見仏記5』を読むことにします。