No book , No life

今年は「本の本」がたくさん出ましたが最後の大物は古ツアさんのブログの書籍化『古本屋ツアー・イン・ジャパン』です。仕事の最中の限られた時間の中、全国の古本屋を神出鬼没東奔西走した記録なのですが、神保町の有名どころだけでなく無人販売所ありおしゃべり店主あり、できれば入りたくない店ありとまさしく百花繚乱な古本界をギュッと詰め込んだ濃厚な内容。極めつけの一冊となっております。ちなみにこの本を買ったのはこれまた今年出た新刊書店を紹介した夏葉社さんの『本屋図鑑』に出てくるカルコス岐阜本店。新刊書店も古本屋もこの二冊に紹介されているところで閉店になったところもありますが、それらの書店が存在した瞬間を切り取って残すことのできるのもやはり本の素晴らしいところ。2013年、少ない財布の中身と相談しつつもできる限り本を買ってきましたが来年はどうなることやら(ま、結局本は買うんでしょうけど)No book , No life

小山力也『古本屋ツアー・イン・ジャパン』原書房
出口裕弘『東京譚』新潮社
澁澤龍彦『悪魔のいる文学史』中公文庫