古本の時間

本当に決まってしまいましたね、東京オリンピック。東京では開催実績もあるし、冬期は札幌と長野でもやったしここはイスタンブールに花を持たせてあげてもいいかななどと上から目線で思っていたのですが、決まったからには要望することはただ二つ。物価上昇に伴って家賃がますます高くなること(まさかとは思いますがもう一度勤務することになったら大変)と工事等による道路事情の悪化はなしにしてよということに尽きます。どうせ言っても無理に決まっていますが。

内堀弘『古本の時間晶文社
斉藤龍鳳『なにが粋かよ』創樹社
足立巻一『やちまた(上)』朝日文庫
遠藤周作『男の一生(上・下)』文春文庫
入江相政『味のぐるり』『オーロラ紀行』中公文庫
庄野潤三ガンビア滞在記』中公文庫
ジョン・ダニング『災いの古書』ハヤカワ文庫

最近買った本はこんな感じです。
『古本の時間』は『石神井書林日録』から時間があきましたがまぎれもなく傑作です。5日亡くなったばかりの中川六平さんが編集者として完成させた最後の本でしょうか。六平さんだけでなく、彷書月刊田村さん、山口昌男など古本にかかわる人たちの点鬼簿にもなっているところがせつない。個人的には書肆ひぐらし有馬さんが店員だったという大塚書店のところが特に沁みました。
『やちまた』足立巻一は対象となる人物と自分自身とのからめ方がうまくてつい引き込まれてしまいます。一気に読んでしまいましたが下巻はまだ未入手。しばらく探し回る日々が続きそうです。