下鴨参戦記

8/11京都は下鴨古本祭りの初日に行ってきました。
猛暑対策に麦わら帽子に首からタオル掛けと田舎のおっさんスタイルで万全の態勢を整えましたが同じ格好の人ばかり、さすがに慣れている人が多いですね。本より先に団扇を入手して全体を少し見渡してどこから覗くか決めます。昨年の赤尾昭文堂のように古本つわものどもが鮭のように群がっていれば話は簡単なのですが今年は意外とばらついている模様でした。しかし人が多い。昨年も初日に参戦しましたがその時と比べても今回のほうが賑わっていました。自分のように本しか能のない人間が増えているのかとうれしくもなりましたが近くにいた大学生がデータに落とせる参考書を探している会話を聞いているとなーんだと思いました。しかし買うだけえらい。私のころは……(以下教育上よくないので自粛)
熱心に古本を見すぎて熱中症になったと思われる人がいて救急車までやってきました。さぞかし無念なことでしょう。回復したらすぐに下鴨に戻ってきたかもしれません。たいしたことなかったと祈っていましたがどうだったのでしょうか。

お昼はスムースランチの顔ぶれに挨拶。今回は不参加なのですがこの時くらいしか顔を合わせないので。東京からの参加者も多いようでした。

一服した後は善行堂訪問。半年ぶりでしょうか。きっと下鴨参戦者がごった返しているのではと危惧していましたがちょうどぽっかり空いた時間だったようでゆっくりと善行さんと会話。相変わらず元気で安心しました。京都新聞連載の京滋文学道しるべの苦心談。やはり毎日連載というのは相当負荷がかかっているようです。あと季節感を出すのも大変なようです。岐阜では京都新聞は読めませんが、ツイッターでdecoさんがアップしてくれていますのでそれでチェックしています。短い文字数でコンパクトに伝えるのは本当に大変だと思いますが、毎回楽しみにしています。連載終了の打ち上げは多分来年の新年会になるでしょうが是非参加したいですね。その時には今回会話できなかった善行堂メンバーともいろいろ話ができるでしょうから。

新刊です
得地直美 本屋図鑑編集部『本屋図鑑』夏葉社
野呂邦暢『棕櫚の葉を風にそよがせよ』文遊社
岡崎武志『蔵書の苦しみ』光文社新書
高橋輝次『誤植読本』ちくま文庫

「ブ」で購入
黒川創『竜童組創世記』ちくま文庫
矢野健太郎『すばらしい数学者たち』新潮文庫

下鴨および善行堂で購入
足立巻一立川文庫の英雄たち』中公文庫
入江相政『城の中』『濠端随筆』『行きゆきて』『日日是好日』中公文庫
池島信平『雑誌記者』『歴史好き』中公文庫
吉田秀和『レコードのモーツァルト』中公文庫
木村毅丸善外史』丸善
佐藤優『読書の技法』東洋経済
河野仁昭『戦後京都の詩人たち』すてっぷ発行所
長谷川修『幻の草薙剣楊貴妃伝説』六興出版
野々上慶一『ある回想』新潮社
岡潔『春宵十話』毎日新聞社