社長を接待



昨日のこと。以前から話があると言われていた上司とようやくタイミングが合い別室へ。会社ではマレーシアに事務所を設立する話が進行しており一瞬、まだ見たこともないクアラルンプールの街並が頭に浮かびましたが幸いにもそんな話ではなく現在工場でやっている仕事を本社へ持ってくるのでその責任者となるようにというお達しでした。工場へ飛ばされたかつての上司から仕事を取り上げることになるので気が重いのですが電話をしたら案の定、引継ぎの話より経営陣や現在の上司についての愚痴をたっぷりと聞かされる羽目に……。
さてタイトルの件ですがこれは仕事ではなく趣味のお話。
マラマッド『レンブラントの帽子』関口良雄『昔日の客』など読書子のツボを心得た本を復刊し続ける夏葉社の代表取締役島田さんが来岐されたので徒然舎さんを中心として犬山の五っ葉文庫くん、それから夏葉社のファンであるるりさんとで歓迎会をすることに。会場はビアガーデン。鳥取から岡山蟲文庫を経由しての移動で疲れていたとは思いますが相手をしてもらいました。サハラ砂漠の旅から夏葉社を作ってからの話、これからの話。とにかく時間がたつのが早くあっという間でした。
写真は罰ゲーム、ではなく路上サイン会。
最後に最近買った本。
佐高信『青春読書ノート』講談社文庫
山崎ナオコーラ人のセックスを笑うな河出文庫
陳奮館主人『江戸の芸者』中公文庫
井筒月翁『維新侠艶録』中公文庫

ここまではブックオフで下は徒然舎。

かこさとし 緒方秀樹『土木の絵本 近代土木の夜明け』全国建設研修センター
狐『野蛮な図書目録』洋泉社
佐藤英明『ママット 北極の食卓』角川文庫
妹尾高裕『洋館を訪ねる』青春出版社
半村良『小説浅草案内』新潮社
足立倫行『イカの魂』情報センター

『土木の絵本』は自分向けだと徒然舎に見せられた本。わずかですがデ・レーケのことが書いてありますしデ・レーケの上司であり三島由紀夫の本名の元になった古市公威や京都の疎水の生みの親田辺朔郎について書かれています。しかし子供向けの絵本みたいですがどれくらいの子供がこれを読んだのでしょうか。『イカの魂』は徒然舎店内にある五っ葉棚から。読者からの手紙で「イカのことはおぼろげにわかったけれど、どんな形なのか絵が欲しい」とあったそうですけどこの読者はどれくらい内陸に住んでいるのでしょうか?