ミステリの感想は難しい

仕事の合間に二階堂黎人『覇王の死』読了。
名探偵は再登場するものとシャーロック・ホームズの昔から相場が決まっているということで人狼城事件解決後姿を消した二階堂蘭子の帰還と銘打たれ、しかもオビには稀代の犯罪者ラビリンスとの決着とあればページを開く前から期待は高まるばかりでしたが、名探偵はなかなか帰還してこず、その間に事件はどんどん進んでいく。ようやく再登場したもののそこに驚きの要素はなく至極あっさり。そして何より宿敵との対決が「え、それでいいの!」という決着でした。二階堂黎人といえばとにかく読者をわくわくさせることに力を注ぐミステリ作家だったはずですがどうしたのでしょうか?なんだか評価しづらい内容でした。

今週購入した本。
岡崎武志『ご家庭にあった本』筑摩書房
「生活考察」3

どちらもすぐに買いたかったのですがタイミングが合わずようやく手に入れました。特に「生活考察」は前号からずいぶん時間もたっていますし飢えていました。