買いすぎなのはわかっています

とりあえず年が変わってから買った本を書いておきましょう。

ブックオフにて
梅棹忠夫『情報の家政学』中公文庫
出久根達郎『思い出そっくり』文春文庫
吉川潮『突飛な芸人伝』新潮文庫
中井英夫『悪夢の骨牌』講談社文庫
米澤穂信儚い羊たちの祝宴新潮文庫
福永武彦『玩草亭百花図譜』(上)中公文庫
瀬戸内寂聴孤高の人ちくま文庫
紀田順一郎『古書街を歩く』新潮選書

ガケ書房
出久根達郎『あったとさ』文春文庫
川又一英『聖山アトス ビザンチンの誘惑』新潮新書
松山荘二『古書肆「したよし」の記』平凡社
善行堂
草森紳一『悪のりドンファン』フィルムアート
吉田時善『こおろぎの神話 和田芳恵抄』新潮社
横尾忠則『波乱へ!!横尾忠則自伝』文春文庫
「二人の超現実主義者 福沢一郎と三岸好太郎」北海道立三岸好太郎美術館
恵文社一乗寺店
ビル・バリック『競馬場の錬金術』めるくまーる社
近藤祐『洋画家たちの東京』彩流社
くまざわ書店ポルタ店
綾辻行人『奇面館の殺人』講談社ノベルズ
岡崎市美術博物館
「村山槐多の全貌」岡崎市美術博物館

買い始めが4日からですから1週間もしないうちにずいぶん買ったものです。われながら飛ばしすぎなのですがストレス発散がこの程度ですめば安いものです。
特に昨日、京都の善行堂へは本を買いに行くというより店主山本善行さんとおしゃべりするのが主目的で今回は『定本古本泣き笑い日記』の原稿を見せてもらいながらあのころは若かったって読んでいるけれどよく考えたら書いていた時も十分いい年齢だったと笑われておりました。早く本になってほしいものです。その前にガケ書房ものぞいていたのですがどんどん古本の比率が高くなっている気がします。今回は古書棚からしか買いませんでした。おまけに恵文社も古本イベントしていると聞いたので寒風のなかてくてく歩き行ってきました。相変わらず女性が多いので中に入るのに気後れしてしまいます。ここの空気は本当に普通の本屋さんと違いますね。家族連れで来ていた中で幼い子がセキをコホコホしながら「ママ帰ろうよ」と言っていましたがあれは早く帰らせてあげたほうがよかったですよ。たぶん今頃家で看病に大わらわのはずです。

本日は車を飛ばし愛知県にある岡崎市美術博物館へ「村山槐多の全貌」展を見に行ってきました。なぜ岡崎でと不思議だったのですが母親の出身地であるここで誕生した説が出てきたようですね。見たかったのは日頃信濃デッサン館にある「尿する裸僧」全裸のお坊さんが赤いオーラを出しながら読経しつつ放尿するという不思議な迫力に満ちた作品です。槐多のデカダンスを表現した傑作と言われていますがむしろ反骨より槐多なりの敬虔さを表しているのではないでしょうか。反宗教の行き着いた先の救いを求める姿に思えます。
でもここで立ち止まる人は少なかったですね。ちょっとインパクトがありすぎるせいでしょうか。自分なんかこれの絵葉書まで買ってしまいましたがさて誰に出しましょうか。もらった人は恥ずかしがるでしょうね。悪戯でご近所で回覧の上配達してくださいって郵便局に頼みたくなるくらいです。
人の入りはまずまずだったのですが、アナウンスでなんでも鑑定団に出演している画廊主の講演会が始まると告げられると潮が引くようにいなくなりました。こちらが本命だったようです。「驚きの結果に騒然」とかいうタイトルでなければ聞きに行ってもよかったのですが……。